3月31日で退職しました。
そして4月1日から、FIRE生活に入りました。うーんでも、もっと劇的な変化があるものかと思っていました。
朝起きた瞬間から世界が変わって、「ああ、これが自由なのか」とコーヒーを片手に微笑むような、そんな感じを想像していました。
でも、実際はそんなふうではありませんでした。
自由になったはずなのに、まだそこまで自由な気がしていません。
むしろ、ちょっとしたことにまだビクビクしています。
長いこと、朝早く起きる。色々我慢する。先に備える。無駄遣いしない。仕事に行く等など。
それが当たり前だった人間が、急に「好きにしていい」と言われても、どうやら、そんなに簡単には切り替わらないようです。
しかも、やたら眠たいです。意欲もあまりありません。本当によく寝ています。
まあしかし、このあたりは、ずっと無理していた反動なのかもしれません。
3月、送別会の時期は、思った以上に色々な人に心配されました。
次の仕事はどうするのか。大丈夫かと。ありがたいです。本当にありがたいです。
でも一方で、それで終わり。心配ではなく、どうするのか?の興味しかないことも知っています。
本当に心配してくれる人は、すぐ駆けつけてくれ、連絡をくれる人です。その人達とは個別に送別会をしました。次の約束も。
そして無事、送別会は全部終わりました。一次会ですぐ帰ってやりました。
タクシーの中で、これでようやく職場の空気から少し離れられるかと思いました。職場を懐かしんだりすることはなく、せいせいとした気持ちだけでした。
ああ、本当に縁が切れたぞ!
ところが、そうでもありませんでした。
今度はLINEで、新人の愚痴や現場の話が流れてきます。あの人がどうした、この人がどうした、やっぱりみんな愚痴が多いです。
よくそんなに毎回ネタがあるなと思うくらい、よく愚痴ります。
こちらとしては、早く忘れたいのです。でも、向こうから思い出させてきます。
退職してもなお、職場はしぶといものだなと思います。
ただ、平日に映画館へ行ったとき、少し不思議な気持ちになりました。
午前10時の映画祭で、友人と『AKIRA』を大画面で見ました。30年前のアニメですが、すごい迫力でした。
でも、客は3人しかいませんでした。
映画館がこんなに人がいないのを見たのは、初めてでした。そのとき、ああ、こういうことなのかもしれないなと思いました。
人が働いている時間に、少ない観客の中で映画を見る。
そういう時間を、これからは持てるのかもしれないと思いました。
それと同時に、少し悔しさのようなものもありました。
今まで、映画も、博物館も、美術館も、行きたいと思っていたのに、気がついたら上映が終わっていた。開催が終わっていた。見たかったものが、もう見られなくなっていた。
何をするにも、優先せねばならなかったのは当たり前に職場だったのだ。クソー。
今からは、それらに行けるのかもしれない。そう思うと、うれしいというより、少し不思議な感じがしました。
FIREというのは、もっと軽やかなものかと思っていましたが、実際は眠かったり疲れたり、思ったよりずいぶん地味です。
5月までは、なんだかんだ予定が入っています。でも6月からは、まだ何もありません。
退職金もまだ振り込まれていません。そのせいかもしれませんが、意外と人間、すぐには羽目を外せないものだなと思います。
もっと一気に解放されるのかと思っていました。もっと気楽になるのかと思っていました。
でも実際は、まだその入口で、様子をうかがっている感じです。


本当は、マスターと気軽に話せるカフェを見つけているのですが、なぜか関わりが少ないカフェを選んでしまいます。
断捨離をしようと思っているのですが、全くやる気が出ません。













