コロナの対応も少し落ち着いた。特に嫌なことなく、平和に過ごせていた。
でも、また仕事でミスをしてしまった。
薬のせいにしたくないけど・・・。
薬を飲むと不安が軽減する。でも、その分頭もボーっとする。
他の仕事は順調だったのに、その仕事だけ忘れてしまっていた。
前の私なら、挽回に立て直しに走り回っていた。そして「何とかなる」が口癖だった。勉強もできたし、出会う人皆仲良しだと信じていた。
でも数年前に私のチームが仕事で大きなミスをした。私は自分やチームのために解決策を考え実行しようとした。でも、素直にミスを認めよう。何とかなるとその時の上司に言われその通りにした。
結果、数人の上司に毎日、毎日人格を否定されるほどの罵声を浴びた。何とかなると言っていた上司と仲間は、僕だけのミスにすることに必死だったようである。そのことは
降格した後に知る。自信にあふれていた私は毎日震え、冷や汗が止まらなかった。
それから数年たち、今の部署に転勤になり、同僚に恵まれ、少しづつ過去のことを思い出す時間が減っていった。元の自分に戻れると自分に期待していた。
でも、今回のミスでまた過去を思い出し、両腕がずっとしびれている。ため息が止まらない。そしてまたパニック障害に。
解決策があるはずである。最小限の被害にできる方法が。でも今なにも考えられない。言い訳しか出てこない。本当に苦しい。
患者さんの中で、昔のトラウマで働けない、動けないと涙ながらに訴えられることが今まで何度もあった。私は、薬の服用と、話しをよく聴くことくらいしかしてこなかった。
「大げさなことを言っている。昔を思い出したくらいで働けない?働きたくない言い訳であるかも」と心のどこかで思っていた。カルテにも書いた。
この体験で、トラウマやフラッシュバックに悩む患者さんの苦しさを知った。本当に情けなく、申し訳ない。
抜け出す方法は本に書かれてある。そして薬を飲むこと。
しかし、前にも書いたが、薬を飲むと落ち着くけど、ボーっとする。仕事をするには薬はリスクだ。
でも、こんな状態でも、映画を見ることができた。エヴァンゲリオン。何度も目が回ったけど最後まで見れた。
まだ体は完全に壊れていない。それを信じて何とか乗り越えれますように。もう祈るしかない。