最近、芸能界の方々もパニック障害のことを告白する人が増えています。そのためなのか、パニック障害についてのYouTubeの解説等も増えてきています。
それでも、まだ理解されず苦しんでいる人が多くいます。パニック障害だけでなく、精神疾患は目に見えないので未だ「弱い人間」「甘えてる」「大袈裟な」等、批判を受けることも多くあると思います。
原因のひとつとして、精神疾患になれば、具体的にどのような状態になってしまうのか説明が不足しているようにも思います。
パニック障害にも、色々な例があるのですが、私の場合は、強烈なめまいが主症状です。具体的には、ある一定の条件(狭い場所、広すぎる場所、高い場所、大勢の場所、照明が強い場所)例えば、(映画館、美容院、飲食店)で、しばらくいると、体が勝手に硬直しだします。目を見開き、手に汗が溢れ出ます。何かわからないのですが、嫌な予感が強烈にします。直後に、一度穴に落ちたような浮遊感があり、その後私の見えている風景がぐるーり、ぐるーりと回りだします。もちろん回っているので、体は支えないと倒れてしまいます。
高層ビルの屋上の手すりのない隅っこで、大地震にあった感じ。
安定剤を服用し、何とか症状が落ち着くまで待ちます。待つしかないのです。「怖い怖い怖い」と怯えながら。
パニック障害はそのようなことを繰り返すのです。
なので、一度パニック障害になった場所には「またパニックが、起こるのではないか」と行けなくなるのです。
場所だけでなく、私は回るものが直視できません。
車輪、扇風機、スケート競技等。
それだけでなく、「回る」と言う言葉を聞くだけでダメなのです。
芸能界の方々で、パニック障害でありながらも、舞台やテレビにでている人はいると思います。恐怖と不安の中、ニコニコと観客や視聴者に手を振る。喜劇舞台ならまだ救いがあるのですが、大変な悲劇です。
統合失調症での、幻覚等は何が見えるのでしょう。
皆が見えないものが見える。そりゃ大声もでるでしょう。
精神疾患の方への理解。
カウンセラーの私が言うのもなんですが、理解してくれる人、極端に少ないです。受け入れてくれる会社、家族、本当に少ないです。それだけゆとりがなくなっているのでしょう。他者を思いやるゆとりが…。